前回、クラシック音楽を聴くと血圧が下がる、安眠効果が得られることをお伝えしました。
今回は、記憶力アップ、脳機能アップについて深掘りしていきたいと思います!
◆記憶力を高める
モーツァルトを聴くことが記憶力の向上に役立つことをご存知ですか?
ある研究によると、モーツァルトの音楽を聴いた人々は、記憶に直接関連している脳波活動の増加を示しました。
もし大きなスピーチやプレゼンテーションを覚える必要があるときは、モーツァルトをバック・ミュージックにしながらプレゼンの練習をすることをお勧めします。
モーツァルトを聴くと記憶力が高まる:クラシックの作曲家の音楽は脳波の活動を増大させた(こちらから引用)
研究者は若者と高齢者にクラシック音楽を演奏しました 。モーツァルトのL’allegro con spiritoを聴くと、脳の活動に変化が生じ、記憶、認知、問題解決に関連する脳活動を引き起こした。
一方、ベートーベンのエリーゼのためには、重要な変化を示さなかった。効果は若年成人と高齢者で最も顕著でした。
ローマのサピエンツァ大学の研究者達は、「これらの結果は、モーツァルトの音楽が注意と認知機能に関連する神経皮質回路(脳内の神経細胞の回路)を「活性化」することができるという事実を表しているのかもしれません。」
◆知力をスーパーチャージ
大きなテストやプロジェクトの前など、クラシック音楽を聴くことで頭脳を強化できます。
ある研究でフランスの研究者が、バックグラウンドでクラシック音楽が流れる講義を聞いた学生は、他の学生と比較してテストでより良いスコアを獲得したことを発見しました。
Learning and Individual Differencesに掲載されたフランスの大学の研究によると、バックグラウンドでクラシック音楽が演奏される1時間の講義を聞いた学生は、同じクラスの音楽のない講義を聞いた学生のグループと比較して、講義のクイズでスコアが大幅に高くなっていることがわかりました。
テストが近づいていることで眠れない夜を経験している学生は、クラシック音楽が不眠症を落ち着かせるのに役立ちます。
トロント大学の研究チームは、就寝前にクラシック音楽に聞くことで、人々がより早く眠りに落ち、より長く眠り続けることができることを発見しました。
ブラームス、ヘンデル、モーツァルト、シュトラウス、バッハの作品は、瞑想的な気分とゆっくりとした脳波を生み出すリズムと音色のパターンを使用しているため、効果的な睡眠補助薬であることが研究で判明しました。
KUSCラジオのホストであるアラン・チャップマン氏のおすすめの曲は、
ソロピアノの作品、おそらくモーツァルトのソナタやプーランク、ドビュッシー、フォーレによるフランスのピアノ曲です。モーツァルトの弦楽四重奏も、クラシック時代の作品におけるフレーズ構造に規則性があるので、良い選択ではないかということです。
ギターやリュートの音楽も、柔らかく穏やかな音色なので、勉強を妨げません。その中でもバッハのリュート組曲はお勧めだそうです。
脳科学の研究は日々進んでいて、新たな研究結果が次々に出てきています。
ご参考にご紹介していますが、自分の好きな曲、その時に聴きたい曲を聴くのがいちばん心身の健康につながるのではないかと思います 😉
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